北海道 小麦収穫

7月21日~23日お店の夏季休業を頂き、北海道美瑛町の小麦農家さんに行ってきました。この仕事を始めて10年以上経ちましたが、今まで小麦を見た経験がなく製粉されたものしか知らなかったので、一度小麦の収穫から体験したく農家さんにお願いして少しだけ収穫に参加してきました。

7月後半「秋まき小麦」の収穫が終わるそうなのですが(秋まきはほとんどがうどん用、パン用は春まき小麦が多い)、7月最後の週が雨が続く予報だった為、今年は少し早めに収穫してしまったそうです。雨が降ると小麦が倒れて刈るのが難しく、刈った小麦が湿ってると機械のトラブルになるので、天気のいい日に出来るだけたくさん刈ってるようです。参加した日がここの農家さんの秋まきの収穫最終日でした。

 

↑(面積が広いので、ほぼ外国産の大型の機械です)

農家さんが頭を悩ませているのが外国人観光客のマナーの問題です。私がお邪魔した時も、たくさんの外国の方が観光でいらっしゃってましたが、何も言わないと畑の中に入ってきてしまい、そこで写真を撮ったりしてしまうそうです。畑の中にそのままの靴で入ってしまうと、外から病原菌や害虫を持込む原因になり一度菌が入ってしまうと完全に駆除するのは厳しいとのこと(ジャガイモは特に。年単位)。看板等で注意喚起しても、完全には取り締まれないそう。

8月に入ると「秋まき小麦」の収穫になり、こちらはパン用の小麦が多いそう。昔はうどん用の小麦が多かったそうですが、今は「北海道の小麦を使ったパン」の需要が増えて、パン用の小麦の生産も増えているそうです。

当店は食パンのみ北海道の小麦を使用していますが(ゆめちから)、いつかは、すべてのパンを国産小麦で作れるようになりたいですね。価格や品質の面で私にはまだまだ難しそうですが……。また来年も来てみたいと思います。